恥の多い生涯を送って来ました。
こんな手記の始まり方、一体いくつの苦悩を積み重ねれば至れるのでしょうか?
自と他との幸福感の違い、軋轢、間隙。それらを埋めることが叶わない不安から生じる恐怖感に、文字を介しているだけにも関わらず、鳥肌が止まりませんでした。
ただ、自分の信頼をおけるものが世の中になかっただけ。
「本当は」そうではないはずなのに、そういうもんだと、世界はそういうもので築かれていると自らが思い込んでしまったが最後、
自分の存在が世界に必要とされているのか?
という、永久の自問自答。
・マイナスの感情に苛まれる日々
・自己肯定感の欠如
最上の、すなわち、安寧の地というのはどこをさまよえど自身の内に存在し、どこにいても変わらないということに至ればきっと……
……気持ちよく死ねるのかもしれませんね。