坊っちゃん

近代日本文学らしいポップさマシマシの文章に、現代の大衆にも迎合されそうな要素をこれでもかと詰め込んだ一冊です。

1世紀以上前の物語だけど、名著が名著として語り継がれる理由を感じられること間違いなし❗️❗️

勧善懲悪ストーリー

1. 赤シャツ一行に報復したい

2. しかし、情報が足りず敵わない

3. そこで、仲違いしていた山嵐と結託した

4. 赤シャツ一行に天誅を下した

っという、めちゃくちゃシンプルな物語です。もちろん、それを覆い尽くしているいろいろな肉要素があるけど、勧善懲悪の部分で切り抜くと、こういう感じにさらっと仕上がります。

感想

いつの時代でも、めんどくさい奴って、どこ行ってもめんどくさい😡 とくに、赤シャツみたいな姑息な立ち回りをするキャラが、ほんっっっっっとに嫌い🤮で、読むたびにイライラさせられるんだけど、それでも、坊ちゃんの実直な姿を見ていると救われた気持ちになるんです。

赤シャツの部分じゃないけど、

困ったって負けるものか。正直だから、どうしていいか分らないんだ。世の中に正直が勝たないで、外に勝つものがあるか、考えてみろ。今夜中に勝てなければ、あした勝つ。あした勝てなければ、あさって勝つ。あさって勝てなければ、下宿から弁当を取り寄せて勝つまでここに居る。

正直者が馬鹿を見るという概念に対して反旗を翻す勇姿に、世知辛い世の中を生き抜くための力強い息吹を感じたのです😊

加えて、時代の古臭さを感じさせないエネルギッシュなパワーも存分に味わえました❗️❗️

ごちそうさまです😌

作者: 夏目 漱石
KADOKAWA

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