本作は、屋台でバーを営む女性バーテンダーと、彼女を取り巻くバーメイドたちの物語。
お酒の由来と、それにまつわるストーリーを構成していく流れは、
何かしらの悩みごとを抱えた人に ↓ 主人公が最高の一杯を提供 ↓ そのお酒を飲んで 成長
と、王道中の王道。
王道すぎる書籍は個人的に好きく無いのですが…
本作のよいところはバーメイドにフォーカスしたところ。
細部にわたる動作の細やかさや、柔らかさが上手く表現されており、なんだかなぁ、いきいきした女性を描いている作品というのは、それだけで価値とがあるというか、とりわけ、内面的な表現にまろみを帯びさせるには、女性の存在が欠かせないという学び。
一杯のお酒で救われるものがあるというのは、希望がありますね。