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【読書ログ】レッドリバー・セブン:ワン・ミッション【赤い霧がたちこめる河上で繰り広げられるディストピアSF】

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レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

赤い霧が漂う船上、そこで7人の男女が目覚めた。彼らは記憶の大半を失っていたが、みなそれぞれ医療スキルや武器スキル、科学スキルなど、サバイバルに不可欠な技術だけは覚えていた。そんなおり、操舵室のディスプレイにメッセージが届く。

調査せよ
ふたりだけで
船倉に船外モーター

みなが困惑するなか、体で覚えている記憶を頼りにミッションを遂行していくが——異形の敵、仲間の変容、予期せぬ事態が次々と襲いかかる。彼らを待ち受ける最大のミッションとは? ハイスピードで展開されるサバイバル×ディストピアSF!

本書こそ、いま最も恐るべき一冊だ。

初の長篇第一作がこれだとは、著者恐るべし。

あまりの出来に著者のプロフィールが気になったのであれこれを深掘りしていくと、どうやらA・J・ライアンは、アンソニー・ライアンの別名義とのこと。しかも、2011年デビュー以来、作家活動のメインジャンルはファンタジーという経歴の持ち主。ファンタジーならではの想像力の豊かさが科学と結びついたら、そりゃあ、面白いですよ。《マーダーボット・ダイアリー》シリーズのマーサ・ウェルズしかり、個人的には、ファンタジー畑の人がどんどんSFに手を出して欲しい感がある。SFの魅力がどんどん拡張されていきますしおすし。

とにもかくにも、本書を読んでみて欲しい。



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