生き残る作家、生き残れない作家  冲方塾・創作講座

本書は、25年間文筆業に携わってきた著者が記す、『作家として生き残り続けるためのノウハウ』が詰まった一冊となっています。

前線で戦い続ける人がその人生の軌跡を言語化して継承する姿に、コミュニティのさらなる発展と、最大限のリスペクトを感じずにはいられません。

本書目次

序章 WHYを知る者は生き残る
第一章 言葉の三つの特質を知る者は生き残る
第二章 文章を知る者は生き残る
第三章 描写ができる者は生き残る
第四章 物語る者は生き残る
終章 課題を設定できる者は生き残る

とりわけ、Whyに始まり、Whyに終わるという文章の一貫性、そして、そこに付随する各章の順序、時間的、空間的描写群が渾然一体となって、言葉の力を物語っていました。

まさしく、Whyを起点として的確に考え続けられることが、生き残っていく上で大切なんだと実感する構成です。

久方ぶりに、こういう熱い本に出会えたことに感謝......そして、文章を書く楽しさを再認識。

 

言語と世界という面において、ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』がフィットする印象。

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