第1章 文字が生まれるまで この目次を見た瞬間、購入を即決。
この書籍の人類史の本流に迫ろうとする熱意、ひいては、そのドラマチックさを演出させようとする気概を感じずにはいられませんでした。
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本書目次
第1章 文字が生まれるまで(「ルカ」から「ホモ・サピエンス・サピエンス」の登場まで;言語の誕生 ほか)
第2章 第一千年紀の世界(BC三〇〇〇年頃からBC二〇〇一年まで)(世界最古の文明シュメール;エジプト文明 ほか)
第3章 第二千年紀の世界(BC二〇〇〇年からBC一〇〇一年まで)(エジプト中王国の覇権;古バビロニア王国による統一とヒクソスのエジプト制圧 ほか)
第4章 第三千年紀前半の世界(BC一〇〇〇年からBC五〇一年まで)(周の東遷と中華思想の誕生;新アッシリア王国の台頭 ほか)
第5章 第三千年紀後半の世界(BC五〇〇年からBC一年まで)(ペルシャ戦争;仏教の誕生 ほか)
実際に読んでみると、政治の安定、経済の活性化こそが文化の前提として成立していることや、こんにちまで連綿と伝わっている寓話や警句の数々に圧倒されるでしょう。
あまりの博識ぶりに途方に暮れてしまう場合があるかもしれません。 しかし、この本を読む上で注意してほしいことが一点ありまして、それは、分からない部分があっても逐一意味を引くことをせず、一気にがっと読み進めてみるのが大事だということです。
細かい部分よりも大筋を捉えることを意識しながら何度も何度も繰り返し読んでいくごとに、この本のうま味がにじみ出てくるのを実感して欲しいと思えた一冊。