タグ: SF
"SF"タグのついた投稿一覧です。
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【読書ログ】ウは宇宙船のウ【おとなだからこそ読みたい、物を考えさせる叙情の達人ブラッドベリの珠玉の短編集】
に公開子どものような無邪気さでもって、テクノロジーというフィルターを介して見える世界の常識が再構成されていく。
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【読書ログ】円【芸術と科学の融合が織りなす「美」が詰まった中国SFの至宝・劉慈欣の短編集】
に公開総ページ数が500オーバーと割と厚めな本ではあるが、時間を忘れて読むことができる良書。
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【読書ログ】スローターハウス5【兵士を戦場に送る社会とそれがもたらす影響を理解するために】
に公開本書は、カート・ヴォネガット・ジュニアの戦時中の体験を元にした半自伝的な小説である。
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【読書ログ】猫のゆりかご【世界を終末へと変えた「アイス・ナイン」を巡るSF】
に公開本書『猫のゆりかご』は現代アメリカ文学を代表する一人である著者カート・ヴォネガット・ジュニアの代表作にして、世界を氷河へと導く力を持つ「アイス・ナイン」を巡る物語である。
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【読書ログ】輪廻の蛇【スペキュレイティブ・フィクションとしてのハインライン節が詰まった短編集】
に公開ユニークな仕掛けが詰まった短編「輪廻の蛇」。1980年には短編小説のバルログ賞にノミネートされ、2014年にはイーサン・ホーク主演の『プリデスティネーション』の原作にもなっている。
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【読書ログ】たったひとつの冴えたやりかた【未知との遭遇で浮き彫りになる人間の価値とは何か】
に公開本著は、”The Starry Rift”という原題で、1986年に発表されたジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(以下、ティプトリーと呼称)の3つの連作短篇がまとめられた作品である。
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【読書ログ】グレイス・イヤー【16歳を迎える少女たちに訪れるのは、希望か、絶望か——それはなりたい自分になることを抑制された女性たちの楽園】
に公開最初から最後までページを繰る手が止められないほどにハマれる一冊。
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【読書ログ】ユービック【ディック的「イデア論」の再解釈】
に公開本書の重要な点は、肉体と霊魂の二元論として退行をとらえていることにある。肉体は滅びても、霊魂は新しい世界で生き返る。
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【読書ログ】宇宙の戦士【人間には宇宙へ広がる『権利』があるのかどうか】
に公開本書は、こうした、歴史、戦争、政治的なものを勉強する意義を知ることができる一冊であり、特に、学生のうちに読んでおきたいSF小説筆頭。
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【読書ログ】タイタンの妖女【人生の目的とは何であるかを考えさせられる一冊】
に公開タイタンの『妖女』の名前を冠するとおり、あやしい魅力に富んでいる本作は必見。
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【読書ログ】すばらしい新世界〔新訳版〕【社会の安定をもたらすための冴えたやり方——幸福と美徳を遺伝子レベルで植え付け、置かれた場所で咲かせるために】
に公開本書は、この「置かれた場所で咲きなさい」という系譜の上流にあたるが、特筆すべきは、置かれた場所というのが、とんでもなく温室で無菌化されているということだろう。
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【読書ログ】スノウ・クラッシュ〔新版〕 上【あなたの脳をハックする言語SF——スノウ・クラッシュは幸福な世界をもたらすのか】
に公開メタヴァースの語を産んだ傑作。
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【読書ログ】月は無慈悲な夜の女王【How to 革命——独立戦争のすすめ】
に公開本作を通じてリバタリアニズムのエッセンスを掴むことによって、わたしたちの生活がいかに政府によって束縛されているのかどうかを再考することができるのでおすすめです。
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【読書ログ】夏への扉〔新版〕【猫とタイムトラベルで描く、未来への布石】
に公開SFを読んだことのない人でも気軽に読めるジュヴナイル作品なので、是非手にとってみて欲しい。
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【読書ログ】華氏451度〔新訳版〕【Zip Zap】
に公開残念なことに、本作の結末は明るくない。本の意味を求めない限り、それは単なるガワとしての存在でしかないと言い切るし、本を読む行為は究極的に憂鬱なことでしかないといった閉鎖感が文脈に滲み出たりする。
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【読書ログ】一九八四年新訳版【2+2=5の世界をなしとげるか、それとも、おしつぶされるか】
に公開過去においても、未来においても、殉教者をいかに歴史の流れから取り去るかは、支配と権力闘争にとっての喫緊のテーマであり、そして、その解答が本書を通して明確に記載されているので必見。
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【読書ログ】アンドロイドは電気羊の夢を見るか?【アンドロイドと人間の相剋によって描き出されるディック的社会思想】
に公開この本はマジでやばい。いまから半世紀も前に、第三次大戦——現代社会でいうところのコロナ拡大——に端を発する人口減少、そして、閉鎖社会から誘発される内面的疎外感の世界を克明に描いている。
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【読書ログ】ディファレンス・エンジン(上)【蒸気機関が情報化社会を司るとき、自然界は調和のとれた世界へと帰結するか】
に公開本作に存在するのは、不健康なほど自然の乱流を欠いた社会──急速な技術革新の裏でなおざりにされた──のリアルだ。
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【読書ログ】モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF)【知性を獲得したAIは、電脳世界に福音をもたらすのか】
に公開AIが必要以上に知能を得て人間の管理するところから逸脱したとき、電脳世界はどのように形作られるのか。この問いかけこそ、本シリーズを紐解く上で重要な要素となっている。
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【読書ログ】カウント・ゼロ【新たなステージへと「ジャンプ」するための芸術】
に公開サイバーパンクは国家という概念を希釈した。